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このところ昼休みに散歩に行っている。少し歩いて何をしているかというと、人のいない道で覚えている台詞をぶつぶつと喋っている。12月の下旬にしてはまだまだ暖かく、それでも木々の色は少しずつ削がれていっていて時間はすぎているみたいに思える、口ずさむ言葉は先月の一年前の何年前の、私の体に入ってきた言葉、私はどうして演劇にこだわったのか、どうして台詞があることにこだわったのか、最近ずっと考えている。人が集まっている場所に行って適切な思考回路のパターンを得ようとしてもうまくいかないことしきり、学生の時もそうだったような気がする。パターンがないと何もできない。パターンがあっても何もできない。あー、できることを数えてくださいの指示を今日は守ってみるだろうか。