1213

子どもの言葉って台詞みたいだ、直球だからだろうか。暖かい日だった、コートは持って歩いた。ダンスの体験に行った。当たり前だけれど体は動くところは動くし動かないところは動かないしで、それでも基礎練習のようなものが、慣れていないからというのもあるにせよ、昔よりずっと楽しく思えたことが嬉しかった。親と同い年の人がたくさんいて、普段は何を考えている人たちなんだろうと思って、子どもの頃からの習慣を伝ってそこに通っているのだという話も聞いて。晴れの日曜日、目線よりも低い空からいつまでも小さな閃光が降っていたこと。冬の輪郭が肌を通り抜けていく、電気をつけず紺色の廊下に、私は足の裏と目だけを実在として数秒だけ立つ。詩集を読む。