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目薬をさすのが苦手で、目薬を使い切るのはもっと苦手。暴力的な強風の日を過ぎて、中途覚醒が癖になってきている。日夜緊張のような感覚、脈打つ波が肋骨をはみ出てその外側でうるさいと思った。いつもの机の前、いつもの椅子の上で私はずっと緊張している。何がある訳でもない。

食欲までない。嘔吐きそうになるのをどうにか抑えて、咀嚼を繰り返し、少しずつ少しずつ飲み込んで最低限普通に食事をしているように見える量を胃に収めて平然としている。

さいあくで、集中できなくて、何がある訳でもない。髪を染めたくて、染料が受け取りのコンビニに到着するのを待っているくらい。今日は少し肌寒いと思うけれど、午前に出かけた家族らが口を揃えて暑い、暑いというので寒いのは嘘なのかもしれなかった 黒い表紙 白い紙、ざらざら バラエティ番組のテロップを一度で理解できなかったときの漠然とした不安 をふと思い出す 髪を染めている間のそれだけ考えていればいい時間は好きだ。4度目ともあって、比較的スムーズにことを運ぶことができた。