0217

図書館に行って、本を返して本を借りて、足りなくなってきた諸々を買って、その短い散歩をくるむ陽気がやはり少し春らしいのがむなしかったこと。

シャンプーの詰め替えをする。手で切るタイプではないので恒例の悩み事とは無縁。注ぎ口と注がれ口を合わせて、袋を傾けて流し込む。うっかりしていると外に漏れてしまうので少し気を使う。誰かがやってくれるのたらい回しで結局自分が継ぎ足しをすることが多いのだけれど、白くてつやつやした重たい液体がつるりと流れていくのを見るのをわたしは嫌いではなかった。わたしはこのシャンプーの匂いがどうしても苦手なので使えない。こっそり自分用のものを買って、入浴のたびに持ち込んでは部屋に引き上げてを毎日繰り返している。使わないシャンプーの詰め替えをしている。苦手な匂いが少しだけ香って、嫌な気持ちになる。シャンプーに罪はない。