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なにも聞きもしないのに、Bluetoothのイヤホンをベッドの上まで持ち込んで、動作中を示す青い点滅が結局眩しいと枕の下に伏せる。それでいて電源は切らないのだからどうしようもない話で、何事かの比喩をしているようにも、していないようにも思える。今日もカバーをかけ忘れたから使えない枕を脇に追いやって、そうやって眠れなかったり途中で起きてまた寝たりしている。

身内の誕生日祝いを買いに外に出た。時間がないので必要火急ということにこじつけて電車に乗る。都心、平日昼間ということもたぶん手伝って、人があまりいない。巨大なコンクリートにガラス、その他さまざまな無機物がそこかしこを圧迫していて、人間なんかいなくて良いなあと思う。

久しぶりに真面目に髪を乾かしていたらなんだかのぼせてしまったようで、視界に暗い網がかかる。立ちくらみの時と同じ模様。耳鳴りがする。懐かしい音。