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年が明けた。

その前後にはずっと友達ふたりと話していて、自分の人生にそんな時間が存在したことにかなり驚いて嬉しかったりした。夜遅くに寝て、朝は少し早い時間に起きたから頭は少し締め付けられる気分の寝不足だけれども私はそれが嫌いではなく、今日だけは卒論を進めないと思っているので買ったばかりの詩集を読んだり線を沢山引いたりして過ごした。良い天気だった。ずっとそうしようと思っていたので、家族の写真を撮った。写真を撮るとき、ファインダーの中のものを好きになれる気がするし、その外側に自分を置くことができてしまうし、有限性、主観的な客観性、私は人の写真を撮るのがそれなりに好き。

外はよく晴れていて、雲ひとつなくて、母が元旦には必ず晴れると言ったのをそれはこの地域だからじゃないのかと夢のない返しをしたずっと前のことをやはり思い出す。夕方から夜にかけて寝た。確かに区切りが外的にやってくるのは便利なことで、それは誰も傷つけないで誰かのせいにすることができるということで、あやかることにそれなりに意味があると思った。