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十月。になった。

朝は寝坊した。食べて、身支度をして、外に出る。電車を調べて、遠足に行く。一度も降りたことのない駅で降りて、いつも通り道に迷う。たくさんの鳩がたむろしているのを見かける。あらゆる建物が大きく、あらゆる音が大きく、そんな中で隙間にぽっかりと公園が埋まっている。子供が遊んでいる。不思議な遊具の写真を撮る。

また電車に乗って、乗り継いで、次の駅へ向かう、また道に迷う。すぐ隣の郵便局に書類をだす。期限もぎりぎりで、念の為メールも送る。ひと気のない階段を降りた。水が見たいと思った。多量の水がある地域だということはわかっていたから、地図を開いて、しばらく歩いた。独特な建物がいくつか見られた、ずっと前に私はここにきたことがあった。義務として娯楽として。無事に水を見ることができた。長く眺めていようという気にもならなかったので、地上と水面の接しているところを歩幅でなぞってそのまま帰路に着いた。雨が降ると思ってビニール傘を持っていたのに、だから家を出てすぐのときには晴れ雨兼用の折り畳み傘を鞄に入れていたのを間違えたなと思っていたのに、気がつけばくっきりとした晴れ間に少し汗ばむ秋の入り口十月一日。最近は思ったことよりもあったことばかり書いているような気がする。記録としては正しい。