0831

今日は何曜日で、あの夏は何年前で、考えながら8月が終わること、9月が始まること、来るかもしれない台風のこと、来ないかもしれないある日のこと。

昨日はとても楽しいことがあった、日記は書いたけれど具体的すぎるから公開はしないことにした、けれどもそのただ数時間があって私は素直に夏休みだったと思うことができた。帰りの電車が夜の中へ漕ぎ出していったこと。いつかそれだけになってしまうかもしれない時間のこと。

色であって音であったかもしれないけれど形ではなかった色々なこと、価値でも意味でもなかったかもしれない色々なことを絶対になかったことにしたくない、馬鹿だったなんて言わない、無駄だったなんて思ってなんかやらない、それを失ってしまうことを私は初めから恐れていて、きっといつかそうなってしまうことも予感していて、だからずっと不安な夢を見る。ここに水はない、大事なものにはいつも深く水がたたえられている、そう思ったときよりもことばが乾きかけていることに気づいて焦燥、どこにも走っていけない体、少しでも軽く動きはしないかと、繰り返してもう半年が経つのだそうだ、悲しくない、あまりにもまっさらで何もない。手の甲にじぐざぐと浮いた血管が苛だたしい。冷房を入れる。タイマーは多分3時間にする。折れた付箋、湿った皮膚、雨は降るのかどうか。