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わたしの体の有機物の部分がざわついていて、究極は0と1に還元される仕事に向けられる無機物の部分と削りあっている。徹底的に相性が悪い。

日が傾きかけてきた頃に時計を見る。あのとき、5限体育のあとの消化試合みたいな6限国語で教室中がただゆったりと50分の流れていくのを待っていた、とてものんびりした時間だった。13年という数字が不思議だ。あの頃生まれた人たちがあの頃の私たちと同じ場所にいるということ、出来事が教科書の中に閉じられようとしていくことと、それに抗うすべてのものごと。

世界征服のモチベーションって何なんだろうとふと思った。あらゆる欲望には際限がないとはいえ、世界征服によって達せられることにどれほどの充足感があるのかわたしには想像もつかない。後半戦はむしろ過剰防衛の色が濃くなっていくのではないか。不安を克服するための後ろ向きなモチベーションが、世界征服へと欲望を差し向ける。とか。でもモチベーションの在り処が世界征服の過程そのものだというなら、救いようはないしフィクション以外で許されないけど格好いいなと思う。