0206

朝起きて、公園に行ったらまだ未踏の地が残されていたので踏んできた。雪だるまを作るにはもう水を含みすぎていて、小さい塊を投げて終わった。

ずっと見ようと思っていた演劇の映像を見始めて、体を体の形に固定するためのあらゆる接続部分がぶるぶると震え出す、声や言葉が、ありうべき姿に固定されてしまっていたということを私は思い出したかったはずだということをこうしてようやく思い出すと体の揺れ、震え、それから異常とされる不整合、がたがたと人間の繋ぎ目があらわになるような錯覚をして、その先に考えられていることの奥まり方に絶望的な気持ちになる。私はそこへは行けないのだという絶望的な気持ち。

2020年とか21年の日記をいくつか読み返すと、当時の書き方の方が趣味に合うし整合性も取れているように思えた。眺めているうちに予感する、この日記はそう遠くないうちに、何ひとつ記録せず、何ひとつ描写しない、意味のない情報と、整理されない記号が、無意味に散逸する、事後的な墓場になって、終わります。