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12月31日という日付の華やかさとは裏腹に、薄らぼんやりとした意識で年の瀬を過ごした。頭がはっきりしないのは急降下した気圧のせいかもしれないし、珍しく朝の6時まで起きていたせいかもしれない。昨日は同窓会に行った。それぞれの仕方で立派に生きているであろう同期の集団の中に混ざることへの恐れを持ちながら会場に行った。昔話を今更しても仕方がない、今の話とこれからの話をするとして、それはたとえばどういうこと?会いたかった人に会えて嬉しいのに何を話していいのかわからなくて困ってしまう。と思えばほとんど初めての人と話をできたりする。でも余計なことを言ってしまったな、嫌な思いをさせただろうな、つまらない話を聞かせてしまった、宇宙人見えそうになって焦る、こういう後悔をするようなコミュニケーション自体最近していなかったな、でもみんな仲良くしてくれて嬉しかったのは本当だったな。先生たちには半分宣言のつもりで大丈夫ですという。本当に大丈夫かはわからないのに、大丈夫ということにする。立派じゃないままやりたいようにやります、なるべく。

朝5時半に帰宅して、シャワーを浴びて寝た。お昼に起きた。頭が朦朧としていた。自分の動作が本体から浮いているような変な感じで、ご飯の味がわかるのに遠い。紅白って見た方がいいのかなと思いながら結局ほとんど見てない。でもデモにも行ってない。ぬるっと年が変わってしまいそう。

今年一年何があった?それをどこに書き溜めれば後から思い出せるだろうか。足場のないところに投げ出される感覚がして、目に見える意味と秩序は全部いつか崩落する情報、架空の電流は青くて指先はぴりぴり染まる、目を瞑る、足の裏が床を踏んでいる。