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毎日昼休みに外に出ていた。言葉をぶつぶつと言っていた。土曜日、友達に誘ってもらって踊りの集まりに行った。自分にとっては相対的に馴染みの薄い方(何にせよ踊りにはまったく明るくはない)の元気で賑やかな踊りをした、体が外側だけになる瞬間の高揚、高校生の頃の私にも踊るとき少し元気になりすぎるきらいがあった。普段月に1度ほど行っている踊りは踊っているとき常に内側があり、こちらの方が私には近いように思う。本当に余裕があったら両方経ているのが一番バランスがいいのかもしれないが、そうもいかないのでランダムにやっていきたいと思った。日曜日、新宿駅の周辺を歩いていて、競馬の画面の前の人だかりが知らない音で湧いていた、録音をしなかったことを悔やんでいる、その少し向こうでデモをやっていた。目の前にはデモ、背後には歓声、華やいで通り過ぎていく老若男女、STOP GENOCIDEを提げた人が歩いている、さらに向こうで黄色い看板で聖書や神をかたるスピーカー。こんなにも遠く、すべてが遠く、重なりはあるはずではあるが見えるものではなく、見えるものだけで何かを思うしかないことが嫌で、そういう私も黙って歩いてしまって、日が沈んでも引き摺る影が重たい。冬の空気はきめが細かくて、商店だったところがいつの間にか空き地になっている。架空の定礎