1203

外はよく晴れていた。割り当ててもらった作業は楽しい。状況の説明をしている口は滑らかに言葉だけがもつれて、言葉に追い出されたような気分がした。いつかの、言葉の出口が塞がれたときとも違う、言葉に手を離されたような気分で、不安なのか、余波なのか、関係がないのか、吐き気になり、何度横になろうと思ったか、丸まって会議を聞く、状況としては愉快といえば愉快だ。また足のつま先のことを忘れてしまっていて、昨日から、家にある詩集を読み返しているのだけれど、それはとても心地よくありつつ、けれども前みたいに言葉に潜ることができないのは、最近の曖昧な朦朧のせいなのか、確実に遠ざかっていく何かのせいなのか、とても怖いことだと思って、まだ寂しいとは思えなくて、どうにか潜水の糸口を掴もうとする。海が割れたことがある世界らしいかも、しれない、本屋さん、行こうかな 明日は劇を見にいくし、大丈夫だと思いたいことが無数にあって、どうしてだろうと思うことも泡沫、指の熱、外の冷気、結露の季節、コートの色 深呼吸をする 懐かしい歌をきく 12月だから、12月だから