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誕生日を少しすぎた。新しく頭の上で点滅を始めた年齢に予想していたほどの絶望感はなく、ただただ「ウケる」というのが正直な気持ちのようだった。それでもそれなりにきりの良い数字だからか、妙な感慨があるようで、母からは生まれたときの話を聞いたし、ずっと小さいころに住んでいた近所の子どものお母さんからもメッセージがきた。いつか会えたらいいねと言われて、私も本当にそうですねと思うし、思うけれど、その人が知っている私と私が同じ人なのかはわからないなと思った。

色々な縁の人たちがお祝いの言葉をくれて嬉しい。言葉があまり得意ではないので返事には少し悩む。悩んでいる時間は幸福なのだなと思ったりした。