0906

夜は眠れず、どうにか起きた朝はとても涼しい日だった。雨が降った。夜になると窓の外から効果音サンプルCDみたいにCDみたいに非のうちどころのない秋らしい虫の声がする。だってもう九月だ。案外延命されている。糸口は、去年のちょうど今くらいの時期だったことを本当は覚えているが具体を伴って誰かに話したことはなく、誰にも関係のないことだ。蝉はもう鳴かないのだろうか。