0818

切羽詰まる気配のない日は穏やかだ。雨が急に降ったり止んだりすることも、窓があったとて部屋の中からは遠い。ごうごうと風の流れていく音がして、冷房をこの数日使わずに過ごしている。

久しぶりに定時を大きくすぎることなく退勤することができて、窓の外は青く明るく風が吹いていて、外に出るしかないと思いつつも用事がない。しばらく躊躇した末に適当な言い訳とともに、なくても良いはずの言い訳とともに鍵を握りしめて外に歩き出せば思ったよりも空気は生ぬるく湿っていて、その軽微な不快感に嬉しい気持ちになる。夕陽は光線だけがくっきりとしていて、明るい昼間を砕くように蝉の鳴く声がしゃらしゃらと聞こえていた。プールに入りたい。