23も後半になって頭の中が死にたいの4文字で埋め尽くされるなんてださいのだろうがあるものはあるのだ。
五体満足のくせしてどこにも行けない体を抱えている。どこかに連れて行ってやれるのは自分だけだということもわかっている。うその話を書いていると、逃げているな、と思う。私はもっと、小さくてどうしようもないものの話をするべきだ。頭の中で燃やした。せっせと泥人形を作っているだけだ。描線は不自由、まだ返事をしていないあれこれ。
窓の外では雨が降っている。雨の音も、匂いも好きだったはずだった。
遠くで犬がいつに無く賑やかに吠えていた。電車の通過するような音が聞こえることがある。今日は雪が降ったらしい。