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部屋でもすぐに携帯をなくす。イヤホンもなくす。イヤホンなら簡単で、大音量で音楽を流してやればいいのだけれど、携帯となると一旦icloudまでパソコンで飛んで入ってそれから、の手続きを踏まなければならないので面倒。使い始めて5年目の終盤戦、残容量はときには1GBを切るほどぎりぎりでバッテリーも正常に動作していないこのパソコンが、すんなりと動くはずもなく。わずかなラグに少し億劫な気分になる、その時間があったところでどうせふいにしてしまうのに。

斯くしてiPhoneを探す、地図の中の家の住所にピンが立つ。当たり前だ、この部屋にあることはわかっているのだから。サウンドを再生。高くて、硬くも柔らかくもない音が繰り返し鳴る。こうして音の出所を探しているとどうしてか、音響シュートを思い出す。最後にあのスピーカーを見てから、まもなく1年になってしまう。私も、私以外もだ。おかしな話だ。今頃倉庫の中で、箱に入っていたから埃は被らないだろうけれど、ひっそりと冷たく眠らされたままでいるのだろうか。何事もないならばきっとそうなのだろう。本当におかしな話だと思う。

今日の捜索はなかなかうまく行かなかった。おおよその位置を掴むのには苦労しなかったが、その後が大変だった。耳の位置を動かして近づいたり遠ざかったり、ものを動かして音が通ったり濁ったり、なんだかんだを繰り返して最終的にはごみ袋の中に見つかった。すぐ近くの棚の上に置いたあと、重心が取れずに落ちてしまったのだろう。いつもこうだ、何もかも適当で。やっていけるのだろうか。そういう話を面談でもした。実に1ヶ月ぶり。ここまでくると卒業間際までお世話になるだろう、それでもきっとあと2回。

こういう日常の話には書き手の感性や思想が必須のものと認識するけれど、特に今日はそういうものはない。ずっと部屋にいて、部屋にいた。それだけ。