0628

眠りが浅かった。雨が強くなる音も聞いたし、家族が起き出す音も聞いた。

自分が人とうまく話せないことをひさしぶりに思い出した。

昼前に家を出た。雨が降っていたけれど、自分が使えるのは小ぶりのビニール傘しかなかった。コンビニでジュースとチョコレートを買って、それが昼ごはんになった。雑な食事をするとなんとなく落ち着く。電車で一本。急に思い出した曲を聞く。全部がなんとなく。道には迷わなかった。去年あんなに道に迷ってばかりいたのが嘘みたいだ。帰る頃には雨が止んでいた。座れる電車は嬉しい。強烈に眠かったので、夕飯の後少し寝てしまった。起きたら給湯は切られていたのでシャワーだけ浴びる。唇が荒れている。当たり前だが、私には何もできない、本を読むことさえできない。これを書いている今、やけに鮮やかな緑色をした小さな羽虫を潰したばかり。