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絶えず降りてくる白金色したなめらかな陽射しの、あまりに薄く軽いことに目をみはった。これは降りてくるで合っているのだろうか。違う気がした。降ってくるという感じでもなく、包まれるというのも違う。それは流れていなかったし、揺れてもいないかといって停滞もしていない。浮かんでいるというよりは重力をわかっているのに、地表に届くまでにはぎりぎり消えてしまっているようなそれ。きわめて軽い質量とうすい匂いうすい色、密度のなく、音のしないというより音というものさしのない世界のものだと思う、夜までにと思っていたけれどちょうどよい言葉は見つからなかった。