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寝る前 ちょっとした後悔のことを思い出したりする。それから、それでも後悔をしなかった場合の自分はしている自分のことを傲慢にも羨むだろうから、その羨みが何を引き摺り込むかわからないから、まあこれでいいのか、と思ったりしながら眠りについたところまでが記憶。

寒くて眠かった。エアコンのフィルターを洗った。先走り先走りしていたことが無事行き止まりに辿り着いたので今度こそ気持ちが落ち着くはずだった。久しぶりにのぼせるまで湯船に浸かっていた。何を考えていたわけでもないが、何かを考えていたとしても忘れてしまっていた。平時には血の巡りがすこぶる悪い反動からか、温まり過ぎたとき体は足首から先が真っ赤になる。平衡感覚がぐらりと揺れる。そういえば最近は立ちくらみをすることが減った、減ったのはおそらく逆にであるのだが、逆にであっても遠ざかっていることには変わりなく、だから少し懐かしい気分で暗めく視界を追ってみる。