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ようやく暖房を入れた。タオルを濡らして吊るす。今日も今日とてずっと眠たく、特に由来のない絶望的な気分の中を泳いでいた。また日付で間違いをする。そんなことばかりだ。

チョコレートケーキを食べたいことを黙っている。チョコレートケーキを食べたいからチョコレートケーキを選ばないこともままある。チョコレートケーキを食べたいのにチョコレートケーキを食べてしまったらチョコレートケーキを食べたい自分から出られなくなってしまう気がするし、それに、チョコレートケーキを食べたいならチョコレートケーキはいつか食べられると思ってしまうからだ。

現代文の授業で夢十夜に出会ったときのような衝撃を探しているような部分はきっとどこかにまだあって、