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頭が痛い。そればかり考えていた。理由はわかりきっていて、血を受け止めるために薄い包みをぺりぺりと剥く。午前など、歯を磨くために洗面所があくのを待っているうちに寝てしまっていたくらいだった。外は昨日の憂鬱な暗さを追い払ってしまったかのように明るく、微妙な気分になる。

メールを。メールをしなければ。なかなか文字が固まらないままこれだけで時間を使うことの馬鹿馬鹿しさは十分わかっているはずで、送ってしまえばあっさりと返答はもらえるもので。これまでに費やした馬鹿のような時間を、人が呼べば何もなかったことになってしまう。花のみつを吸って、もし毒があったらどうしようみたいにそのことを本当に怖いと思えたころがいちばん綺麗だった何かがあるように思う。

上演、23時から。部屋の電気を消す。上演時間は50分、のあいだに、呼吸が深くなっていく。きのうもみたから知っているはずの、感覚、をすり抜けにいく。画面右上にお知らせされるストレージがほとんどいっぱいですわかってる、わかっている。