1021

日付を見ては愕然としてばかりだ、今日もほとんど不安のままに文字を追ってばかりいた、タイトルのところにいつも通り数字を打とうとして、なぜだかいちきゅうにいちと頭の中の音の通りに出力されてすぐにデリートされた1921の文字。

眠れないときや慣れきった道を歩くとき、全身に意識を巡らせるようなことをすると、なんとなく力の抜けたような気分になり、また意識はなかなかに忙しいことになり、続けることさえできれば眠りのほうへと近づくことも、慣れない身体感覚で道を歩くこともできる。わたしにも体があったのだ。用があって少し外に出たけれどその用がなくなってしまった帰り道、朝顔のような花がフェンスに絡まっているのを見かけて、あれ、でも見かけたのは昼から夕に傾く時刻で、そうしたら昼顔か、もしくは夕顔と呼んだりするのだろうか、そもそもこんな冬の入り口に立っても咲いている花だったのか、知らない、何も知らないなと思う。