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できないことと見えることは別次元であると開き直ってから中途半端な呑気さを手に入れたように思う。頼まれていたからパンを買って帰る、暗い道を帰る

ところで大事なこと以外を日記に書いている、そういえば最近はものばかりを撮っていてことを撮っていないような気がした、夜になれば眠くなり夜中になれば目が冴える、驚くようなことがあった。大事なことなので書けないが

 

帰りしなに図書館に寄って予約の本を引き取った、4冊、かばんに入りそうになかったので夕暮れの薄暗さに甘えて手で抱えて帰るのが嬉しい。本を手で持ち歩ける範囲は自分のテリトリーであるような錯覚を起こすものだと、初めて自覚的になったように思う。水たまりのない日でよかったね。イエーイ見てる?こちらでは予測変換がどうにも愉快なままです。アイロンをかけようと思って、その間に録画を消化するつもりでテレビをつけたらおよそ20年前のみんなのうたをやっていて見てしまう、終われば放送自体が休止した、灰色の画面に続いて流れていく色とトーンノイズの連続を経て、いよいよ何も受信しなくなるまで。