0910

図書の予約が山積している。いつそれらがやってくるのか、しようと思えば出来なくもない予想をしないがために全く想像がつかず、一度にどっさりやってきた日にはどうするのか全く考えていないけれど、まあどうにでもなるだろう的呑気さでまた予約を増やしてしまう。

「予約」の制度、順番に並んでいつか必ず手元にやってくる約束があってこそだと思うのだけれど、自分が読みたいと思った本を誰かが借りていると不思議と嬉しくなる 「討伐」って「つ」の音だけが浮いてる 書きたかったことがすとんとどこかへ落ちていってしまう 最近は毎日私が浴槽を洗う ふと氷枕が懐かしくなる。発熱に特有のだるさも少し恋しくなる。今このご時世に熱など出そうものなら冗談にならないから病気さえ夢想になる、自由に病むことからも遠ざけられていると言ったら本当に病んでいる誰かあるいは未来の自分からは呆れられてしまうだろう。昨日の感染者数は、と話すニュースを見て、そういえば以前は毎日着信を鳴らしていたみたいには、もう数字を追う知らせは届かないし、と思っていたら視界には入るから単純に私の中で薄れてしまっただけなのか、関節が異常でないだけで喜んでいる場合ではない、きっとない。

久しぶりに音楽を聞けばわずかな湧水が大きな波にさらされて全て持っていかれてしまうかのような気分で、それでほんの少しだけ変わった地形を後から意味と呼んだりするのだろうな、と思ってみたりもする。予測変換の挙動が予測できない。