0715

夜には驚くほど寝付くことができなかった。一瞬、眠りの熱の方へ意識が溶けて行こうとしたのも知っている、妙な気持ち悪さで中断してしまった。時計を見たら3時だった。寝返りを打ち、打ちしていると鳥が鳴き、カラスが鳴き、また鳥が鳴き、当然のようにして空気は白くなり始め、タイマーの設定されていた洗濯機が回り始めて世界も回る、時計を見るたびに5時6時と流れていって、7時に起きたい私は寝るのを諦める。それでも多少のうたた寝ができてラッキーだったと思うべきか。

満員電車。流れの速いターミナル駅、器用でなければ水も碌に飲めないと気づいた 逆質問で面接官を怒らせてしまったような気がする 時間潰しのアイスコーヒーが冷たすぎた 

パソコンも開けない

自分から意識を引き剥がすことの難しさ

充電ばかりが減る空気の冷たさ・小雨

あまりに眠たくて頭の中で大きな駅がいくつも燃えていった ビルの上階、水墨のように雲の陰が流れていくのだけが見えて、人の声も車のどよめきも聞こえないのに笛の音だけはくっきりと響いていて驚く。

 

 

ぼんやりと電車が来るのを待っているあいだ、線路の中へ私が歩いていくのが見える そうして消えていった無数の私たちの遺言を引き受けて、お墓まで持っていくのが私の役目だ この想像に健康か否かは関係がないですね 帰ってからは相当な無気力、せっかくのアイスも気分が悪く、それでもやはり寝付くことはできない。