0531

右から一度も折り返さないでまっすぐ打ち込める日付の特別感はなんなんだろう。5月が終わってしまう今日は、昼過ぎに突然強い雨が降った。窓からなだれ込んでくるような雨天はしかし、長くは続かないで去ってしまって、これを書いている今はぶ厚い雲が重たく取り残されている。もうじきに梅雨になるのだろうか。

使い回しの季節がまた巡ってくる、ほんとうは少しずつ腐敗しているのだが、過去と空想とテンプレートから色を借りて、鮮度を保っているふりをしているのかもしれない。同じ季節が来るはずがない(時間が一本の線ならば)、というようなことを急に思ったのだった。ところでわたしにとって運動会の季節は初夏を指す、意味としての初夏はついに訪れなかった5月、メールボックスの整理をしながら見つけた、使われないまま有効期限が切れてしまった招待リンクと連動して記憶される。言葉が与えられるうちは幸せなのかもしれなかった。

 

昼になると寝てしまう。朝も早く起きられない。誰かの誕生日を祝うことで寿命を延ばして生きている。大した感慨もなくて、言葉をだらりと引き伸ばすだけの日記も2ヶ月続いたことになる。明日の面接で話すこと、も大して決まらない。