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閏日だった。だったからといって何があったわけでもなく、朝から晩まで仕事をしていた。本当は始業を早める予定だったが、朝全く起きることができず、目が覚めても起き上がれず、結局少し遅刻した。だんだん頭が曖昧になっていって、仕事から離れるとすぐに体が重くなってしまうので画面の前から離れられなくなった。余裕のなさを演算する回路にエネルギーが回らなくなると逆に明るくなれる、大丈夫な振る舞いができる。でも自分が何をしているのかわかっていない。望ましい状態とは言えない。

4年後の自分にメールを送るサービスというのがSNSで流れているのを見かけて、クリックしたけれど、アクセスが集中していたのか502 Bad Gatewayで、だから使わなかったのだけど、そう言えば将来の自分に何か言おうみたいな発想そのものが私には縁遠いものだったなと思った。Gmailの予約投稿で同じことをしたが、ほとんど近況を書いたに過ぎない。下書き欄などほとんど見ないのでそのうち私が忘れてくれるだろう。逆に4年前の自分に言うことあるかなあ。全くないと思った。4年だろうが8年だろうが、本当にないな。ただあの時実在を実感できなかった場所に今はいて、真っ黒に塗りつぶされて見えなかった方になんとなくいて、底なしの虚無が霧のように広がっていた方にいて、それでも全てが無になったわけではなくて、続いたものもあって、生まれたものもあって、よみがえったものもあって、全然あって、何もなくなってしまったということはなくて、全肯定できる状況ではなくて、そういう場所から言いたいこと、本当に何もない。何もないな。