0729

また息を止めているうちに一週間が終わった。5日間の記憶がぺらっとしているのに、前の週末があまりにも遠く感じられるのを喜ぶべきなのかわからない。仕事が立て込んでいて、月曜日に日付を超えたらそれ以降毎日調子が悪かった。こまめに睡眠を取らないと頭が回らなかった。お客さん先に行って話をすることが増えたけれど、今日に至っては自分が何を口にしているのかわからない状態だった。何か別のものが混ざっているような気もする。外は夏で、暑く、寝不足により脳が縮んで生まれた頭蓋の内側の空洞を小人か何かにこつこつと叩かれ続けている気分、単純作業ならできるけれど思考労働はこれでは続けられない、活動限界を決めることにしましたと宣言をする。往復の電車では両手が使えない、代わりに好きな音楽をたくさん聞けた。目を開くと夏なのに、高音に包まれていることしかわからないまま眠り続けているみたいな気分でいる。