0301

目が覚めてなんとなく悲しかった。黄色い光、電車に揺られ駅を降りたあたりでふと歩いてそうかからないオフィスまでの道がひどく長いものに見えて不思議だった。体の一部が応答をやめているような重さで、縮退運転の小さい歩幅でどうにか扉を、くぐれたはよかったのだがエレベーターを降りる頃には気分があまりにも悪く、せっかく少し早く着いたのにオフィス手前の休憩室に突っ伏していた。こういうときに頭はやたら普通に回るので、席に着くことさえできれば仕事ができた、のだがおそらく何度か頭が止まっていたような気がする。声があまり出なくて、隣席の後輩と話すのに会議ツールのマイクを使った。繁忙期のハイの代償だろうかと少しだけ頭をよぎる。昼間もオフィスの外に出られる気がしなくて、エレベーターまで行かずに手に入る食べ物、カロリーメイトとミルクティーでお昼を済ませてなかなかの不健康だった。それからもしばらくずっとそんな状態だったが、日が沈む頃にはだいぶましになっていた。それでもやはり駅までは遠く、帰ってからも重たく、途中から出席する講義にはぜんぜんついていかれないしこうして日記を書くのも疲れる。しないといけないことが何も進まない。