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焦燥に似て、手足を震わせるものの正体にこれからずっと苦しめられるような気がする。外では風が吹いていて、強く吹いていて、昼間の晴れ間を思うだに、同じ星、同じ椅子の上で回る。背もたれが左に傾いている。初めの頃に読んでずっと好きだった詩集はわたしをこじ開けたものだからだろうが、今読んだってちゃんと好きで、そのことに安心する。たまに、前みたいに言葉の波間に入れなくなっていることを感じる時がある。それは平面として、恐怖として訪れる瞬間で、水に潜るときみたいに、息を止めて、投げ出してみることの難しさと戦いながらページをめくるとき、それをとてもかなしいことだと思う。重力を少しずつ失って、境目は少しずつ固まって、それに抗うために色々している何もかもは、誰にとっても意味のないことだ。だから何だよ。人よりも劣っている部分だと思っている。