0213

なんだか始終ぼんやりしているような日で、そういう日が最近続いていて、それどこじゃないのだけれど、ぼんやりしていて、していられるのも今のうちなのだからいいかといえば多分そういうわけでもなく、上滑りする文字、はやるだけはやって何もかもを遮る心臓、外は明るく温かく、何もかもがずれているような感覚の日。窓の外に電子音のチャイム、宅急便です、外に置いておきますね。溌剌とした声。

夜、ぼんやりと作業をしていたら向こうの部屋からゆれた、という家族の声がして、それからわたしもゆれていることに気づいた。きたのは長い長い横揺れで、恐怖よりも不安の方が大きかった。そうだここは揺れる土地だと忘れていたことが何でもない何かに対して申し訳なく、長い長い揺れはまるで酩酊しているみたいで、少し現実味がなかった。