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はんたいに、今日はなかなか起きられなかった。本当に不眠だった初夏の頃に買った香油を容赦なく消費したからか、しばらく眠れていなかった体があっさりと降参したのか。

けれどもなんだか元気だった。あるいは単純に、よく眠れたからかもしれない。

奇しくもこんなにうららかな陽気で、ああ確かに死ぬならこんな日がいいなと思ったこと。ずっと予約待ちをしていた本が届いたり、急に昔聴いていた曲のことを思い出したり、少しだけ書いていた文を褒めてもらえたり、家族とのコミュニケーションが妙に円滑だったりして、もうすぐ死ぬのかな、と思ったりして。

とうとう試し刷りをしようとしたらかすれた文字が吐き出されて苦戦、この辺りでバランスが取れていたならいいのだけれど。