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今は短編集を読んでいる。集中力が弱いのと、物事のひとつひとつを始めるのに異様に腰が重いのとに阻害されないので気軽に付き合えて良い。10年弱前に刊行されたとあって、ページをめくるたびにとにかく街や星が滅んでいる。幸せよりも不幸の形の方が多種多様だと言われるように、ものの滅び方にはバリエーションがあるということだろうか。ともあれそのせいか、作業用のBGMは延々と帝都モダン。

この間視聴したオンラインのワークショップで、今の小学校低学年の子たちはあの地震を知らないと聞いて、当たり前なのだけれど、私も生まれる2年前の大地震を知らないし、当たり前なのだけれど、ものすごく虚をつかれた思いがした。時間が経つってそういうことなのか。そろそろ干支二周生きてるもんな。変な気分。