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外に出るのも久しぶりなら歩いて5分の図書館さえ億劫で、先延ばし先延ばしの午後3時にまだ暖かい冬、金色の西陽、素朴な花束を抱えて歩く女性、つやつやと黒いからす。今日は大きい項目をざっくり切り落として、小さい項目もさっくりと切り落として、それから細かい切り落としをして、切って切ってばかりで何をしているものか。書くことを得るために自分を切り落とす作家の話を少し前に見たけれど、書くことを削っても自分が増えたりはしないでなかったことになるだけだ。ちゃんと書いていないから?それもそうではある。