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時間の回し方が上手な文章をみるとくらくらとする。ずっと前に芝居の批判を求められたときに、時間への意識がもっとあってもいいんじゃないかみたいなことを言った記憶がある。照明よりも音響を選んだこととか。空間より時間が好きなのか。それはそれとして地図が読めない。

やけに乾燥する。少し欠伸をすれば、顔が真っ赤になる。目元も腫れて、母が言うには顔つきまで変わっているらしい。流れるように予約を入れて、午後、皮膚科にいった。歩いてそう遠くないところにあるはずなのに、ひどく億劫だった。何かと億劫だ。ものを噛むとか、そういったことがひどく億劫だ。

はあっと息を吐くことが増えた。人に聞かれないようにするのは、ずっと昔への誠意のようなものだ。言葉はやはり、呪いに近い。