0826

夢を見た。きょうだいを亡くした私が、近所の児童館へ朗読をしに彼女らといっしょに向かう夢だった。夢の中でも感染症は流行っていて、だからクリーム色の階段にぎゅうぎゅうづめの人を見たら不安にもなる。アルミホイルを貼り付けたみたいな銀色のエレベーターは何かにぶら下がっていて、それにのった気がする。踊り場のある階段を抜けた2階の部屋。一度も準備をしていなくて、テキストだけがそこにあって、割り振りもしていないんじゃないか、そんなことを考えていた、舞台から離れてこんなに経って、やっと初めてそんな夢を見たような気がした。

 

やけに眠かった。在宅での仕事が続いて、昼食を食べてから仮眠を取るのが上手くなった気がする。空いている部屋が一番木に近いので、葉や蝉がざわめくのに意識の輪郭を明け渡す。

思いついたように映画に挑戦しようとして、やはり一度や二度で最後まで見ることはできないので細切れにでもなんとか終わりまで辿り着けたらいいなと思いつつ、2連続で10代の子の話に当たり、何やら性が重大な関心ごとであるような会話がちらほらと出るのだが、その感覚が実を言うとあまりぴんとこない。わりかし子どもの体のままでいられたからなのかもしれない。年齢が二桁に差し掛かった頃に母が心配して買い与えてくれた下着を結局使うに至らなかったということがあって、かなり何かの比喩みたいに思える。