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眠れない夜を破り捨てる、本当は夜の歌なのに、初めて聞いたの早朝の夜行バスが染み付いて時間が間違ったままの音楽、本当は自分の部屋にだって大きな音を勲章みたいにして飾りたい、あらゆる記号を意のままにして、わたし本当はもうちょっと頭良かったのかなって思ってみたい。曲の続きを無視してイヤホンを外すとすとんと体が実感に落ちてくる。こんなにもままならない実体を持っていた。忘れていられた、こんなにも、

公開することを意識すると話が抽象的になる、明確に想起される人の顔出来事のキーポイントにA4の紙一枚貼り付けて誤魔化すような粗雑な加工でよく許されると思うな、お願いですからわたしの顔にもモザイクを入れてください。本当は夜の歌だから、初めて聞いた早朝の夜行バスを洗い流して正しく夜の姿に浄化してあげたい。

1日に観測された感染者数がとうとう200人を超えて、公園では子どもたちがはしゃいでいて、そうだよな、空気は悪くないもんな。犠牲になるということは数字になるということにつながっていて、数字にならないうちは透明であるということとさして変わらず、この数字を記録することは、現代のマーキングである、いつかのわたしに参照されるための目印と自己主張。

懐かしくなってひさしぶりにしっかりとカフェインを摂ったら、落ち着いたのか眠たくなってしまった。ひさしぶりに悲しくなる、まだわたしは生きている。嬉しい?