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意識がはっきりしてくると、またテレビが苦痛になった。熱が下がると気持ちが悲しくなった。仕事始めはほとんど声を出さずに済んだ。発熱の間、不調の制約により思考や選択肢が削ぎ落とされたことが私をいくらか楽にしていた。もう咳も少なくなってきた。喉だけが不思議に渇く。ずっと寝ていたせいか、あまりないくらいに集中することができた。順番を待っていたかのように血が流れ始めて、うたたねの油断で服がまた少し汚れてしまう。明日も仕事って本当だろうか。