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嫌になるくらいやる気が出ない。やる気が出ないというよりも、負のやる気がある。やる気は幻想と唱えながら作業に手をつけるとすぐに緩やかに頭に文鎮が降りてきて、その余波か何かで一気に思考が拡散していく感じがする。いつか去っていくものだと思っていたけれど、もしかしてそうではないのではないかという不安に、ついに今日辿り着いた。みょうに気の重たい午後2時ごろだった。これってもしかして、自然治癒を待っていてはいけなくて、無理やり飛び越えないとやっていけなくなるのではないか。そういうことが頭をよぎっている間にも、どんどん散漫になっていく。体の自覚もできないくせに、体を通さないと大抵のことが理解できない。練習問題を力技で覚えてからそのうち理解できるようなことばかりだが、その練習問題がもうないのだ。

午後5時ごろ、外を見るとまだ明るかった。いつの間にか日が延びている。あっという間に冬は終わって、春になり、夏になることを考えた。