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体が重く、憂鬱なとき、血に冬が巡っているのだと気づく。細胞に冬を迎え入れて、わたしたちはそろそろ眠るべきだと思う。あと1話で終わってしまう再放送のアニメーション、外から消えていく鳥の声、不自然に聞こえる電車の通り過ぎる音と、数多の雑音がやすりをかけて、世界をなめらかにしている。物音、足裏、意識しないとどれも届かないもので、私は、明日とか、明明後日のことを考える。するすると消えていく日付に感慨も抱けないで、そうしてまた日付を超える。