0929

ものを落とさずに過ごせた試しがない。ハンドクリームの蓋が転がっていったきり見つからない。昼間、何かとても大切なことを考えていたような気がするのにあっけなく忘れてしまって、そう言うことを取りこぼさないために日記を書こうと思っていたのに、そんな気がするのにもう思考の寿命もどんどん短くなっていくのか。昼間、蝉が鳴いていた。そのことだけは覚えている。朝、ブランコに乗った。8時半からの30分間だけ、大人は子どもよりも自由でいられるらしい。