0708

雨の日は真っ白。昨晩の緊張が続いたまま、私はあと五日は絶対に死なないでいると決めている。正しく喋らねばならなくなるたびに、正しく感じなければならなくなるたびに、いままで大切にしてきたものたちに分厚いガラスを被せているような、そんなぼんやりとした不安がある。それが外せなくなってしまわないように、腕力を、持っていたいと、そう思ってやまないのだけれど。だって去年の日記の方がずっと面白い。エレベーターに乗るとき思い出す景色のこと、朝の電車、植物になってしまうよ。