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生き物の骨が白いなんて出来すぎていると思った。公園に降り落ちた枯れ葉は、子どもたちかあるいは清掃員によって帯のように集められて山脈のようになっていた。フラクタル。今日も空気はいやに生温く、風が強かった。落ち葉を踏んでいたらぼとりと音がして、見ると柑橘が土の上で黄色く光っていた。手に取るとずしりと重くて、爽やかな甘い匂いが皮膚についた。

大きい封筒を買いに行った。何を思ったのか、インクにラメの入ったペンも買ってしまった。こういうところが良くないのだと思う。試しに少し文字と絵をかいてみると、思いの外きらきらとして嬉しくなった。

頑張っていないのだからできなくて当たり前なのだ、何もかも。だから大丈夫だと、思うこともできる。きっとそのまま終わってしまうことも。