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今日は調子が良かったと思う。

新宿の百貨店の屋上庭園に上がった。頑丈な柵、間違っても間違いが起こらないように張り巡らされた有刺鉄線を見て、去年同じエリアの別の屋上に上がったときの恐怖を思い出した。私は一瞬後に間違えているのではないかという恐怖。本当にいたのかいなかったのかわからないけれどきっといたのだろう誰かのことを思って苦しいなんて欺瞞すぎる。私には誰のこともわからない。すれ違うたびにこんなにも子どもは外から見たら透き通っていて、通り抜けた時はあんなに生臭かったはずなのにと思う。

明日は早く起きなければならない、ことを思い出せばその理由、経緯、明日することが芋蔓式に思い出されて私の血液を鉛にする。澱んだ川の中で無理やり息を吸う、明日は早く起きなければならない。思考が澱んでいく。喉が詰まる。