0910

古くて有名な映画を見ているけれど、それをきっと面白い、と言えるけれど、大人になってから見たからわかるなんて悔しいこと言いたくない。何だって、その時出会ったから面白いのであってただそれだけでありたい。偶然の巡り合わせを、過ぎ去った時間の無為を肯定するために消費するのは冒涜的だと私は思う。太陽に出会わないまま生活をしている。水を飲むためだけに部屋を出る。窓を突き破る輝きは存在しない自由への憧れに似ていて、日増しに夜は息継ぎに変わっていく。今日は雨は降らなかったと思う。