0412

部屋の電気を消したら、奇妙なくらいに視界が暗くなったこと。

空っぽの時間を過ごせているだけ多分ましで、まだ侵されることもなく、ただただ自分を維持することに時間が割けないだけでいる それだけで乾いていく頼りない自我だったなということ

泥だけはらえないままつるつるとしていく、悲しい、浴槽を洗って、悲しい、呆然と入浴をした。何が好きだったっけ。すぐ忘れそうで嫌だな 嫌だ、すごく嫌だ 一旦部屋にある詩集全部さらってみようか、正直、時間が、足りない──当たり前か。眠りは相変わらず浅い。何度も夜に起きる。指が覚えているキーボードの配置が少しずつ書き換えられていくことも悲しい。輪郭なんてなくて良いって言えていたい。演劇のチケット取った、行けるかなあ。それも含めてこのまま行くと五月の上旬には私の欲しいもの全部手に入る予定だから、終わってしまいたい、そう思う