0605

3時を過ぎても眠れずにいて、それでもカーテンを開けていたから6時半にはいちど目が覚める。1時間くらいうつらうつらして、起きる。きょうも夢を見た。わたしは何かの専門学校に通っていて、その卒業式だった。制服だか正装だかがあって、着替えるための個室じゃないけどスペースをそれぞれが持っていて、そこは薄暗く、黄ばんだ蛍光灯の案内する先にある部屋で、青緑灰色、保健室のようにベッドのような台が並んでいて、カーテンで仕切る。黒くて布の重たいワンピース。教室は、通っていた中学校の旧校舎のものによく似ていた、わたし達の学年は、妙な巡り合わせによって一度も使ったことがなかった古びた部屋。架空の黄色い光。さようなら。さようなら、

 

図書館に行った。本を返して借りる。就活関係の本と、ベケット全集の2。ハッピーデイズ。しあわせな日々。端々に、体に染み付いた言葉。帰り道に紫陽花が咲いていたり咲きかけたりしていて、ポストにようやく葉書を投函。まだ日差しの輪郭が鈍くてありがたい。

支援サービスの人と面談をする。懲りずにエントリーシートを書く。体が重たくなって眠る。まだ冬の残る、傾斜のきつかった坂。地面の凹凸と、西日がきらきらしていたこと。

ベランダに出る、この世の何よりも完全に近い月が浮かんでいる。光の輪郭はたしかに赤いように思えたのは、言葉に騙されているせいかもしれない。