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接骨院に行く。もうほとんど足首の違和感は気のせいと見分けがつかなくなっていて、もうほとんどの終わりであることを予期して自動ドア、薄暗い待合室。名前を呼ばれ、番号を告げられ、いつものように堅い土台に寝かされて、足首を温められながらじっとしている。引かれた緑色のカーテン。こうしているといつも保健室を思い出す。許されているような気持ちになる。眠ってしまわないようにだけ気をつけながら、ほとんど何も考えないで反射して一面になる薄緑をぼんやり眺めて過ごす、この時間がはっきりと好きで、それから先の憂鬱も意図的に忘れて過ごす。

すこし前のなじるような日差しは厚い雲の奥に文字通り影を潜めて、きのうに引き続いてかなり涼しい昼間だった、薄暗い日中だった、嬉しいと思った。コンビニで知らない誰かが公開していた番号を入力、ネットプリントを3枚入手する。コンビニに入るというだけで何か悪いことをしているような奇妙な気分、背中を押されてすこし高いチロルチョコも買った。

きのうの面接には落ちた。理由は私が思っているような失敗ではなく、性格の問題だった。ネガティブすぎるのだそうだ。損な性格、と言われてきたことを思い出す。確かにこれは損の一種かもしれない、しれないけれど、変えたほうが得だとか、思いたくない、引きずられそうで怖い。私は私のネガティブさを愛しているし、そうすることで下ばかり見ないで歩けるようになったのだから、というかそんな効果がなかったとしても捨てろと言わないでほしいというのは我儘なのか、納得しかけている自分が悔しくて泣いている。言葉にできない以上理解してもらえなくてもいいけれど、ちゃんとここにそれがあって、ただ言葉になっていないだけでちゃんとあって、ちゃんとあるそれ、それがあること、それだけは、信じたままでいさせてほしい、否定されないままでいてほしい、そういう願いも、文字にしようがしまいがいつのまにか煙としてくにゃりと失われてしまいそうなことへの失望感。無力